勉強法の王道を解説!

頭脳、睡眠、栄養、運動が交差した部分が、最高の勉強方法

効率のいい勉強法を取り入れれば、毎日の学習が質の高いものになります。

ただし勉強というものは、理解力や記憶力、思考力、読解力といった「頭脳だけ」を見ていても、行き詰まってしまいます。

つまり勉強時間中だけを能率のよいものにすればいい、という単純なものでもありません。
「その前後の過ごし方」も重要です。

勉強方法の基本は、生活全体をトータルで考えることです。そのときに、相乗効果(シナジー効果)が生まれ、もっとも勉強がはかどる状況が作り出されるのです。

  • 勉強の質(集中力)を高める方法
  • 勉強のやる気(モチベーション)を引き出す方法
  • 勉強効率が上がるコツ
  • 勉強計画の立て方
  • 食事、睡眠、運動

これらの要素が総合的に作用して、はじめて最高の勉強法になります。一時的に勉強の質がアップしたとしても、3日坊主では仕方ありません。やはり、同じような質の高い学習を、長期的に継続できなければなりません。学習のモチベーションの上げ方を知っているのと知らないのとでは、雲泥の差があります。そこには感情や潜在意識といった要素が必要になります。

また、どのような順序で学習を進めていくかによって、勉強の能率は違ってきます。基本から積み上げていくのか、いきなり難しいことから取り組むのか・・・。復習の効果的なやり方を知ることも欠かせません。これを知っているか知らないかで、理解と記憶の定着度に雲泥の差が出てくるからです。

受験計画やスケジュールも大切です。どのようにしたら試験の合格にまで、最短距離でたどり着けるのか?・・・そのために、理にかなった受験計画の立て方を知っておく必要があります。

さらに食事内容や栄養素、食べかた、睡眠時間、運動なども忘れてはいけません。これらのやり方次第では、脳のコンディションも大きく違ってきます。脳も体の一部だからです。睡眠不足では勉強効率がグンと下がりますし、集中力や記憶力も低下してしまいます。また思考力は栄養素の影響も受けますし、運動を取り入れることによって脳は、集中力や記憶力がアップします。

このように効率のいい勉強法は、「机の前に座って行う学習だけ」を考えていても、うまくいきません。
生活をトータルでとらえる、もっといえば理性だけではなく、感情までも視野にいれた勉強方法が必要になってくるのです。

効率のいい勉強法・一覧

受験計画の立て方
最初に計画を立てることは、試験勉強の出発点です。目標が決まってこそ、それに適した立案が可能となります。受験計画のない学習は、羅針盤を持たない航海のようなもの。概要から詳細へと計画を絞っていくとともに、余裕をもった計画を立てることが大事。臨機応変に修正する勇気も必要です。
勉強を習慣にしよう!
勉強を習慣化することは、勉強方法の基本。受験の最終地点に向かって、一直線にレールを引くことができます。習慣化するには、毎日同じ時間帯に同じことを勉強することです。いったん太い神経回路が形成されれば、潜在意識を味方にできるため、日々の勉強がうんと楽になります。
勉強のやる気を出す方法
勉強のやる気を出すことは勉強法の肝です。やる気があれば、毎日の勉強が楽しくなり、ストレスなく学習を進めていけます。モチベーションを高める秘訣は脳の側坐核にあり、「とりあえず行動を起こしてみる」ことでスイッチが入ります。得意分野から始めたり、復習を重視する勉強法も有効です。
勉強に集中する方法
勉強内容に集中するには、勉強それ自体を好きになることが最善の手です。そのとき気持ちはリラックスし、脳からはアルファ波が出ています。そのほかのテクニックとして、適度な緊張感を作り出したり、集中できる部屋を確保する、多くの感覚を使うことなども有効です。
効率的な勉強の順序
効果的な勉強法をしていきたいなら、基本から積み上げていくことが大事です。いきなり難しいことから始めても、身につかないものです。別の表現をすれば、概要から入り、徐々に詳細を学習していく、ということでもあります。薄い本を活用したり、速読を心がけることにより、概要理解が容易になります。
予習の効果とは?
予習をすることは、授業を「黄金の時間」に変えます。疑問点を明確にして授業にのぞめば、集中力と記憶力がアップし、吸収力が違ってくるのです。授業が復習にもなるので、他の生徒と大きく差をつけることになります。また自分から進んで学習するため、勉強へのやる気につがなっていきます。
効果的な復習の方法
何事でも興味のあることに対しては、少ない反復でも覚えられます。しかし受験勉強では、何度も反復することが必須。できるだけ、その日のうちに復習することによって、忘却への最初のストッパーをかけることができます。その後もメンテナンスを継続していくことで、ようやく長期記憶になるのです。
得意科目をつくろう!
中学生や高校生は、できるだけ早い段階で、得意科目を何か一つ持つことが大切です。そうすることで、学習の太い幹を手に入れることになり、ほかの教科の勉強にも好影響を与えるからです。また得意教科にとことん力を注いでいくことによって、苦手科目の成績までアップしていきます。
細切れ時間の意外な効果
受験のための、まとまった勉強時間がなかなか取れない社会人のかたに有効なやり方こそが、細切れ時間勉強法です。10分や15分程度の時間だからこそ生まれる心理効果が、いくつかあります。集中力と記憶力が高まり、学習意欲を最大限に高めてくれる効果があるのです。
苦手科目の克服法
苦手教科を制覇するには、焦りは禁物。できるだけ接触回数を増やすことによって、ザイオン効果をねらいます。これによって苦手な科目に対して親近感がわいてくるのです。そのほか基本にたちかえり、つまづいている部分を学習しなおすことによって、勉強がわかるようになり、面白みがわいてきます。
まとめノートの賢い書き方
ノートは板書を記録するためだったり、先生の言ったことを忘れずにメモしておくためのものです。その場合、レイアウトやデザインを工夫すると、あとから読み返しやすくなります。独学でノートを取る場合は、教科書やテキストの丸写しはタブーであり、「簡潔に自分の言葉でまとめる」ことがポイントです。
運動を取り入れよう!
脳は運動することによって喜びます。その理由は、運動するとストレス解消できることが、まずひとつ。二つめは、脳の血行がよくなるからです。脳に酸素とブドウ糖が多く供給されれば、とうぜん脳の機能が高まるわけです。三つめは運動が海馬を活性化させ、記憶力や集中力をアップさせる効果です。
受験生の食事と栄養
食事も立派な勉強法の一部。脳を使うことが多くなる受験生はブドウ糖と、その代謝に不可欠なビタミンB1の摂取が不可欠です。そのほかDHAやEPA、カルシウム、マグネシウム、レシチンなどの摂取、ゆっくりと血糖値を上げる、朝食を摂る、しっかり咀嚼をする、腹八分目ということも必須になります。
十分な睡眠をとろう!
睡眠を削って夜中まで勉強することが美徳とされているとしたら、とんでもない間違いです。十分な睡眠時間を取らないと、頭脳の回転が鈍り、勉強の質が落ちます。ストレスを解消できないので、やる気も減退してきます。記憶の整理が滞ることにもなるので、まずはしっかり眠ることが何よりも大切。
勉強の注意点とは?
受験勉強の努力を、全て水の泡にしてしまいかねない注意点があります。慢性的なストレスは、コルチゾールの分泌を引き起こし、記憶力を低下させます。「やっているつもり」という落とし穴にはまると、なかなか成績や偏差値が上がらないということに。アルコールの摂取と頭部への打撃も要注意です。

あとがき

英語の勉強法とか、数学や古典、英会話、トイック(TOEIC)、トフル(TOEFL)、英検、現代文、地理、歴史、公民、倫理、数学、生物、化学、物理、国語、漢文、古文、政治経済(政経)など、いろいろな勉強方法があります。いっけんすると、教科の数だけ勉強法が存在していそうですが、そうではありません。たしかに日本史や世界史には、それにあった学習法があります。歴史の場合は、概要理解から詳細へという手順を踏まないと、非常に無味乾燥な、つまらない科目になってしまいます。イメージを膨らませて俯瞰から入る人と、いきなり年号や人名、事件名などに注目して暗記しようという意識が働く人とでは、紙一重ですが、大きな違いになります。このように教科ごとに、とくに注意すべき点というものはありますが、基本は一緒です。概要から詳細へという学習方法は、どの教科でも大事なことだからです。
中学生でも高校生でも大学生でも、数多くの教科を勉強しますが、その数だけ勉強法が存在するわけではありません。簡単にいうと、勉強法の基本というものが、いくつかあって、その組み合わせを変えたり、とくに心がけるべき要素があったりと、それぞれの教科に対応していくことが大事です。もちろん、モチベーションの上げ方や集中力の高め方など、すべの勉強内容に共通している事柄もあります。

英語やドイツ語、イタリア語、フランス語、スペイン語、韓国語、中国語、ギリシャ語などの語学も、ほかの教科とは一線を画すようなイメージがありますが、根底は同じです。語学は読みや発音、会話、ライティングといった用途別で勉強の仕方が異なります。つまり読みだけマスターすればいいという場合もあれば、英会話重視などがあるわけです。それはさておき語学では、とくに右脳主体に音読してみることがリズムをつかむうえで重要ですが、これはほかの教科でもいえることです。語学でとくに音読が必要というだけであって、ほかの科目に関しても、覚えにくい事項にかんしては声に出すと記憶に残りやすくなるからです。

勉強法の立て分け方として、以上のような教科別の分類以外では、普段の勉強、中間・期末テスト前の勉強といった立て分け方もあります。普段は予習・復習のサイクルを心がけ、とくに復習を重点的に行ない長期記憶にすることを第一に意識します。そしてテスト前の追い込みでは、問題演習など実践的なトレーニングを行い、用語を赤シートで隠すなど、記憶しているかどうかのチェックを行います。日ごろの学習の時点で、赤シートなどを使っていては、気が滅入りますし、勉強の面白みもわからないでしょう。このように普段と試験前という「時期」によっても、効率のいい勉強法には違いがあります。

年代別によっても、効率的な勉強方法は違ってきます。小学生、中学生、高校生以上の大人では、おのずと勉強のやり方・仕方が異なってくるのです。これには、脳の成長・発達具合というものが関係しています。小学生のうちは、まだ脳が未発達です。丸暗記する意味記憶(知識記憶)が得意な年代です。そのため算数の九九や漢字も、難なく覚えてしまいます。ところが10歳ころから中学に入るころになると、だんだん意味記憶の脳力が衰え、エピソード記憶(経験記憶)が発達してきます。自分の体験にからめたり、論理的な理解を伴う記憶が得意になるのです。そのため中学生にもなって、丸暗記する勉強法をつづけていたのでは、成績が落ちてくるかもしれません。高校生になると、さらに顕著です。自分の頭で論理的に理解して覚えるようにしないと、偏差値が下がったり、模試の判定結果もいつまでたってもC、D、Eランクということになり、なかなかA、B判定にならないものです。

また、どの高校を受験するのか、どの大学を目指すのか、という難易度によっても、おのずと勉強法や内容が違ってきます。開成高校や灘、桐朋といった難関校を目指すのであれば、選ぶ参考書から違ってきますし、独学よりも受験進学塾や予備校に通った方が良い場合があります。また1日のトータルの勉強時間も自ずと長くなるでしょう。大学受験でもいっしょです。東大や京大、慶大、あるいは早大、一橋、同志社など難関校、一流大学の合格を目標にするのであれば、それなりのテキストや過去の問題集(過去問)を選ぶ必要がありますし、模試(模擬試験)も多く経験しておく必要があります。しかし、それほどレベルの高くない高校や大学に進学するのであれば、必要最低限の事だけしていれば十分であり、勉強時間もそれだけ少なくなります。
また大学センター試験を受けるのであれば、それ特有の対策を練っておく必要があります。大学独自の試験とは趣が異なるからです。センター試験は、とにかく時間との勝負です。そのため英文の速読などが欠かせません。時間さえ十分にあれば、誰でも解けるマークシート方式ですが、時間が足りないために多くの人は点を取れないのです。このように大学入試センター試験受けるのか受けないのかという点でも、日ごろの勉強法は違ってきます。

以上は第一志望校や第二志望校を目指す中学生や高校生(or浪人生)、大学生に関してですが、難関の資格試験を目指す社会人の場合もいっしょです。資格試験には社労士や地方・国家公務員試験、教員採用試験、看護師、薬剤師国家試験、医師国家試験、ケアマネ、管理栄養士、基本(応用)情報技術者試験、税理士、弁護士、司法書士、行政書士、秘書検定、宅建、SPIなどなど、多くの資格取得のための関門がありますが、それぞれを目指す人がまず思うことは、各資格試験に特化した勉強法です。どのように勉強を進めていったら、もっとも効率よく、最短距離で、労力少なく合格を勝ち取れるか、を知りたいわけです。
しかし、要は定評のある受験参考書や解説本と、効率的な勉強法、そしてモチベーションを維持する方法さえわかればよいわけです。何度も言っているように、勉強方法はあらゆる教科、学問、語学、資格試験に共通しているからです。多少の違いはあるでしょうが、ベースは同じなのです。定評のある参考書を手にしたら、あとはそれをどのようにして身につけていくか、マスターするか、ただそれだけです。さらにいえばインプットした情報を、いかにして自在にアウトプットできるようになるか、そのトレーニング法も重要です。その方法は過去問を繰り返すことによって達成できます。資格試験にはインテリアコーディネーターやファシリティマネージャー、ファイナンシャルプランナー(FP)、一級建築士、不動産鑑定士といったものから、ご当地検定やちょっとした検定試験などもあります。高校入試や大学入試でも難易度によって勉強時間や質に差が出てくるように、資格試験においても、むずかしいものほど、より多くの勉強時間を割く必要がでてきます。ただストレスをかけないで勉強する秘訣や、集中力を高める方法、記憶力を最大にするやり方は共通です。

このように勉強法は教科によっても、年代によっても、テスト前かどうかという時期によっても、違ってくるわけです。また当然、目指す試験の難易度によっても、普段の勉強内容は変わってきます。その時々によって勉強方法は多少は変化しますが、その根底の法則・方法は変わらないということです。ここに勉強法の王道を知っておくべき理由があります。