勉強のやる気はエンジンの始動

勉強のやる気を出す方法について、とても効果的なやり方を解説していきます。

どうしても、やる気が起きないという人は多いものです。
学習のモチベーションは、車でいえば「エンジンが掛かっている状態」に当たります。エンジンを始動しなければ、いくら栄養や睡眠、息抜きといった「ガソリン」を充填しても、また予備校や進学塾、素晴らしい受験参考書といった「きれいな舗装道路」(整った環境)があっても、「ドライブ」(勉強という行動)はできません。

勉強がつまらない、嫌いだという人は、エンジンをかけないでアクセルばかりを踏んでいるようなものです。
それでは、思ったように前進するはずがありません。

逆に「やる気というエンジン」を常に掛けることさえできれば、多少体調がすぐれないときであって、また独学であっても、集中力や記憶力を発揮して、効率のよい勉強ができます。これは仕事や育児、介護、芸事、スポーツなどでもいっしょです。しかも勉強のやる気を自在に出すことができれば、毎日の学習が楽しくなりますし、中学や高校、大学受験につきもののストレスを軽減してくれます。

モチベーションがわかないのに、「やらなければならない」という”義務感”だけで仕方なしに勉強していると、ストレスがたまります。エンジンをかけないで、車を後ろから一生懸命に押しているようなものです。そうなると勉強効率がグンと下がるので、いくらやっても先へ進まない、理解できない、覚えられないということに。
それでは模試や学校のテストでも結果が出ず、偏差値も上がらず、悪循環に陥ってしまいます。

勉強のやる気さえ出すことができれば、あとは優れた受験参考書やテキスト、教科書を見つけるだけです。
そのうえで計画どおりに淡々と勉強を積み重ねていけば、時間がたつほどに自然と知識が増え、実力がつき、気づいたときには目標とする第一志望校や資格試験に合格するだけの力がついているものです。

勉強のやる気を出す秘訣はこれ!~まずは行動する

さて本題の「勉強のやる気を出す方法」ですが、まとめると以下のようになります。

  • やる気が出ないときでも、とりあえず開始する
  • 得意科目から始める
  • 復習を重視する
  • 勉強場所を変えてみる
  • 勉強グッズにもこだわってみる

勉強のやる気を出す方法として、もっとも有効なのが、「おもむろに」勉強を開始してしまうというやり方です。これには脳科学的な理由があります。人間の脳の奥深くにある大脳辺縁系には、側坐核(そくざかく)という、リンゴの種くらいの大きさの部位があります。ここは「やる気の発生装置」といわれており、このスイッチを入れることによって、勉強のモチベーションをわかせていくことが可能です。

それでは、どうしたら、そのスイッチを入れられるのか?・・・まさか脳を開くわけにもいかないので、別の方法でなければなりません。その方法こそ、冒頭で述べた「実際に行動を開始してみる」ということです。

「え?勉強の行動を起こせなくて悩んでいるのに、行動するの?」と思われるかもしれません。
しかし、別に1時間とか2時間も勉強しなければ、やる気が出ないというのではありません。最初だけ頑張って行動を起こせばよいのです。そうすれば、初めはまったくやる気がない状態であっても、数分~数十分後には、やる気の発生装置である側坐核のスイッチが入り、面白いように勉強がはかどってきます。気分が高揚してきて乗ってくるわけです。

これを心理学では作業興奮と呼んでいます。初めは乗り気でなかったとしても、とりあえず作業を続けているうちに気分が高揚してきて、気づいたらのめり込んでいたという経験は誰にでもあるのではないでしょうか。

側坐核というスイッチの存在を知らない人は、そもそも行動を起こそうとしないので、いつまでたっても悩み続けることになります。その結果、やる気がでる名言とか格言、言葉、画像、動画、壁紙、イラスト、映画などをネット上で探し求めるわけです。しかし、側坐核の存在を知ってからは、そのようなことはなくなるはずです。
やる気のスイッチは自分の脳の中に備わっているのですから、インターネットでやる気の出る音楽や曲、BGM、歌、本、2chなどの掲示板(スレ)、アニメ、アプリ、ソフト、コピペを探す必要は、もうないわけです。

側坐核は「やる気を起こすエンジンの本体」です。ただし、脳に存在するだけでは意味がありません。それでは宝の持ち腐れです。車ではエンジンを始動するきっかけは、スイッチやキーですが、勉強のやる気を出すきっかけは、ほんの少しの行動です。やる気のスイッチを入れるために、まずは行動を開始しましょう。

準備運動を始めてからという方法も

勉強のやる気を出す方法として、準備運動をしてから学習を開始するというテクニックもあります。 これはモチベーションを高める勉強方法として、とても有効なやり方です。

それほどの勉強嫌いではないけれど、かといって、いきなり勉強を始めるのには抵抗がある、という人にオススメの勉強法です。たとえば勉強をいきなり始めるのではなく、まずは部屋の整理をしてみる、ラジオ体操をする、ストレッチをする、深呼吸を何回かしてみる、リラックスできるクラシック音楽を聴いてみる、などなど。

あるいは簡単な計算を解いたり、速読訓練や速聴のトレーニングをしたり、脳トレのアプリをしてみたりと、脳にエンジンをかけてみるのもいいかもしれません。勉強前の準備運動は、何でもよいのです。要は、その行動をしてから勉強に入る、ということを決めればよいのです。これが習慣化すれば、最初の準備運動が「条件反射」となり、無理なく学習に入っていけるようになります。

ストレッチや有酸素運動、体操といった「運動」をすると、大脳辺縁系にある海馬が活性化します。海馬は記憶の管制塔であり、記憶力アップの要(かなめ)です。運動をすると海馬からシータ波(θ波)が発生して、記憶力がアップすることがわかっています。ですから、どうせ準備運動を行うのなら、音楽を聴いたりゲームをするよりも、体を軽く動かすほうがよいかもしれません。

いずれにしても、いきなり勉強から入ろうとすると緊張してしまいますが、「とっかかりやすいもの」なら簡単に実践できます。その行動をとったあとに必ず勉強する習慣をつければ、それが条件反射になってスムーズに学習に入っていけるようになります。

得意科目から始める

できるだけ勉強のストレスを少なくしたいのであれば、得意科目から開始すると効果的です。
これによって勉強の敷居が、さらに低くなります。これなら、いきなり苦手科目から始めるよりは、ずっと実行しやすいはずです。勉強のやる気を出す方法としては、段差が少ないぶん、理にかなっているといえます。
だんだん気分が乗ってきたら、苦手科目にも挑戦すればよいのです。

この考えは模擬試験や中間・期末テスト、本番の試験でも当てはまります。
問題の一番はじめから律儀に解いていると、難しい設問のところで止まってしまいます。それよりは、まずは全体を見渡し、簡単そうなところから解いていくべきです。そうしているうちに脳にエンジンがかかってきます。しかも「解ける箇所」はすべて終わっているわけですから、心に余裕が生まれ、じっくりと難問に取り組めます。難しいものからとか苦手教科から勉強することを勧めているとしたら、それは間違った考え方なのです。

さて普段の勉強において、得意科目から開始して、やる気の発生装置である側坐核のスイッチを入れたとしても、苦手科目のやる気には結びつかないこともあります。その場合は再度、やる気のスイッチを入れる必要があります。「やる気のスイッチは2度入れる」というわけです。
得意科目、好きな教科を勉強していれば、気分が乗ってくるので、苦手科目のやる気のスイッチも入れやすいのではないでしょうか?

人間には苦手なもの、大変なものから逃げたいという心があるので、得意科目を勉強しているだけでは、しぜんと苦手科目も勉強しようとはならないものです。そこで、やる気のスイッチを再度入れるために、苦手科目の勉強を「おもむろに始める」ことが大切です。
なお得意教科を学習したら、そのあとに、かならず苦手教科を学習するように習慣化すれば、前述したように得意科目の勉強が条件反射となり、しぜんと苦手科目の勉強に入っていけるようになります。

モチベーションアップ法は、まだまだある

そのほか勉強のやる気が出ないという人は、予習や先に進むことばかりに意識が向いて、今まで学んだ内容の復習が足りていないことが原因かもしれません。人は一度学んだだけでは覚えきれないので、長期記憶化したり理解を深めるには、何度も反復して繰り返す必要があります。そうすれば土台がしっかりしてくるので、新しいことを学んでも理解しやすくなり、覚えやすくなります。勉強は基礎からの積み上げだからです。

このような積み重ねによって「勉強がわかる」ようになると、面白みが出てきます。すると脳内にドーパミンが分泌されて、また同じ行動をとりたくなります。しかし復習をおろそかにしている人は、どんどん忘れていってしまうので、勉強がつまらなくなります。先に進むことも大切ですが、1日のノルマのなかに「復習する時間」を設けてみることも重要なことです。

勉強場所を、たまには変えてみることも、学習のやる気に好影響をあたえます。
いつも同じ勉強部屋だとマンネリ化してくることがあります。たまには図書館や喫茶店、自習室、ファミレスなどで勉強すると、新鮮さが加わり、海馬がよろこびます。海馬は場所を変えたり、移動することによってシータ波を発生させ、記憶力や集中力がアップするからです。

車で知らない土地に移動して、車のなかで勉強したり読書するのも面白いかもしれません。
なお移動場所は、外出しなくても作り出せます。たとえば、いつも自分の勉強部屋で学習しているのなら、たまには家のリビングやキッチン、洋間、和室で勉強してみる。あるいは自宅で、どこか隅っこの「自分だけの場所」を発見し、そこで勉強してみる、などです。

勉強グッズを自分好みのものにすることも、勉強のやる気アップに役立ちます。
筆箱やシャーペン、ボールペン、キャップ、消しゴム、定規、蛍光ペン、ノート、下敷き、カバンなどなど、お気に入りのものにすることで、勉強のモチベーションがアップします。
以上述べてきたことを総合して実践していけば、勉強のやる気が起きないということは、なくなるはずです。