大学入試の勉強のやり方とは?

大学入試の勉強は、高校受験とくらべて科目数が増えるうえに、公立になると大学センター試験というマークシート方式のテストがあったりするので、より難易度が増します。それだけ「早い段階からの準備」と、「念入りな実践力の養成」が不可欠となります。

大学入試の勉強というと、「いつから、始めたらいいの?」という質問が多いですね。
もちろん高1から開始すれば、3年間の準備期間があるので、高2や高3から始めた場合よりも、第一志望校に合格する可能性も上がるでしょう。

ただ、東大や慶大(慶応)、早大(早稲田)、上智、一橋、関大といった難関大学を突破するためには、さらに周到な準備が必要です。つまり中学生のころから、しっかりと学問を積み上げていくことが大切になります。中学生の国語や数学、英語、あるいは社会科、理科を理解せずして、そのうえに高校過程の勉強は積みあがらないからです。中学時代の勉強は基本であり、それなくして高校生の勉強をやっても、「砂上の楼閣」となりかねません。

また、「大学入試の勉強時間の平均値はどうなの?」と気にしている人も多くいます。
これも、中学生のころから毎日、しっかり家庭学習をすることを習慣にしている人は、それほどの勉強時間を取らなくても、大学受験に合格できる可能性があります。その反対に、中学時代にあまり勉強してこなかった人は、7時間や10時間といったように、かなりの学習時間を要する場合があります。

けっきょく大学入試の勉強法といっても、人それぞれであり、今まで積み上げてきたものや学力、偏差値によって「やり方」は変わってきます。それだけではなく、人によって集中力や記憶力、思考力などが違います。
つまり、人によって勉強の質が異なるので、かならずこうでなければ!という勉強方法はあり得ないのです。

基本を見直すことの大切さ

大学入試の勉強法を調べている人は、すでに高校生だったりします。
そうなると今さら中学生の勉強を復習するというのは、気が引けるかもしれません。しかし中学校の勉強を復習することには、絶大な効果があります。

中学の勉強が理解できていないというのは、緩い地盤の上に家を建てるようなものです。
これでは地震がきたときに、すぐに崩れてしまいます。中学の勉強をしっかり復習して身につけることは、土台をしっかり作ることであり、これができれば「高層建築」も可能になります。緩い地盤のままだと、崩れるのが心配なため、その上に高い建物はつくれませんが、土台が強ければ、どんな高い建物でも建てられるのです。

中学時代の勉強を復習するのは、毎日の日課にするといいかもしれません。
ただ高校の授業の予習・復習や宿題などもあるでしょうから、1日20分でも30分でもいいので、かならず学習するように習慣づければよいのです。いったん習慣化すれば、だまっていても学習が進んでいきます。要は、復習をノルマとすればいいのです。

そのほか夏休みや冬休み、春休みといった休暇も利用しましょう。朝早く起きて、中学の勉強の復習をするというのも一興です。このようにスケジュールを組めば、夜にはふつうに大学受験用の勉強に集中できます。

まだ中学校の教科書を持っている人は、それを読む。もし捨てていたら、出版社から取り寄せるなり、中学生用の参考書を購入するとよいでしょう。
いっけん大変そうな勉強のやり方ですが、これこそ、まさに「急がば回れ」です。大学入試の勉強というと、むずかしい過去問ばかり解いたり、模試(模擬試験)をバンバン受けたりすることだと思いがちですが、じつは、このような「地味な作業」をしているかどうかが、合否を分けるポイントになったりするのです。

得意科目を軸に好循環をつくろう

高校生といえば、まだ遊びたい盛りかもしれません。
体が発達途上にあり、運動欲求も高いものです。ですから、机の前だけにじっとしていると、ストレスがたまりがちとなります。これが慢性化すると、副腎皮質からコルチゾールというストレスホルモンが分泌。その結果、肥満になったり、脳の海馬に悪影響をあたえて記憶力が下がる危険が出てきます。

ですから大学入試の勉強では、ストレスを貯めこまないために、できるだけ部活を継続したり、筋トレや有酸素運動、ストレッチといったエクササイズを、上手に組み込むことが大切になります。また好きな趣味やゲーム、漫画、テレビ、ドラマなどを制限する必要はありません。むしろ、好きなことを後に取っておいて、それを楽しみにしながら勉強に励むという考え方にしたほうが、モチベーションのアップに役立ちます。

以上は勉強の周辺においてストレスを貯めない工夫になりますが、勉強自体でも、できるだけストレスを貯めず、楽しんでいこうという姿勢が大切です。具体的には、何か一つでもいいので「得意科目」を作ろう!ということです。

得意な教科があれば、それを勉強しているときは楽しい気分でいられます。つまりストレスがたまりません。
これは英語であっても国語(現代文、漢文、古文)であっても、もちろん数学であってもOKです。これは人それぞれです。そのほか現代社会や歴史(日本史、世界史)、地理、倫理などの社会科でもいいですし、理科(物理、化学、生物)でもいいのです。

得意科目ができれば、それを軸として勉強全体が猛スピードで回転をはじめます。
反対に得意教科という「軸」が存在しなければ、そもそも高トルクの高回転ははじまりません。ひとつの科目が得意になることによって、ほかの教科にまで好影響がおよぶ心理効果を、学習の転移とか特恵効果とよびます。

大学入試の勉強というと、範囲が広いため、どこから手をつけていいか迷うことがあるかもしれません。
その結果、けっきょくは何もしないというのが一番いけません。そうではなく、ひとつだけ得意科目をつくるように心がければよいのです。これが波及効果をうみ、長い目でみると好循環を生み出していきます。得意科目を勉強しているときは、当然、自分の脳を使います。そのほかの科目を勉強しているときも、同じ自分の脳を使用しているわけです。当然、良い影響が波及していくわけですね。

あとがき

私立大学ではセンター試験はなかったりしますが、もしかしたら大学センター試験が廃止される可能性があるようです。もうちょっと試験を分散して、本当の実力を測ろうというわけです。試験が1回だけだと、体調とか、過去問の対策がたまたま的中したなどといったことがあるからです。

大学入試の勉強は、まずは日程をしっかり把握して、受験日はいつなのかを、しっかりと認識することがスタートです。前期・後期とあるので、間違わないことが大切です。あとは、そのから逆算して計画を立てて、やるべきことを、毎日のノルマにまで細分化していきます。目に見える形で、計画表をつくると効果的です。今現在から試験当日まで、どのくらいの猶予があるのかで、スケジュールやノルマの内容は違ってきます。時間がたくさんある場合は、基礎力の養成にじっくりと時間をかけられますし、もし時間があまりなければ、実戦力の養成を中心にしていくことになります。大学入試には小論文など、高校受験にはなかったようなものもあったりするので、気を抜けません。面接も大切なので、しっかりと対策を立てておく必要があります。

本文で挙げたもののほかには、中央大学や明治、同志社、青山、立教、大阪、京都、神戸、などたくさんの大学があります。それぞれの大学入試の勉強は、赤本などに書いてある「傾向と対策」を参考にして、独自の研究を重ねなければなりません。ただし、その基本となる中学校の勉強が不可欠になります。基本はどの大学を受けるにしても共通であり、その上の応用部分は、目指す大学によって異なっている、というわけです。

大学入試試験を受けるというと、東進ハイスクールや河合塾、代ゼミといった有名な予備校や進学塾に通う人が多くいます。あるいはZ会という方法もあります。ベネッセの進研ゼミという選択肢もあれば、自宅に居ながらにして独学で学習できるネット塾やe-ラーニングといったものもあります。予備校は、いろいろな戦略を学べたり、臨場感を味わえたりする点ではいいのですが、中学校の勉強を復習してくれるところではありません。そういった復習は、家で自分で行わなければなりません。

大学受験は入試科目がたくさんありますが、だからこそバランスが大切になります。平均的に実力を向上させていくことがポイントです。そのためには、矛盾するように聞こえるかもしれませんが、まずは一教科を制覇して得意になることです。これが結局は、全教科に波及していくからです。最初から広く浅くという方針では、得意科目はできません。広く浅く勉強しつつも、同時に得意科目を見つけ、それを深めていく。これこそが長い受験闘争をストレスなく生き抜いていく秘訣といえます。