大学受験の勉強時間はどう考える?

大学受験の勉強時間は、入試を目指す人にとっては気になるところですよね。
ほかの受験生は、合計でどれくらい勉強しているんだろう?自分は少なすぎないだろうか?・・・と考えてしまうわけです。みんなは夏休みや冬休みはどう過ごしているんだろう?と気になるものです。

しかし、すでに分かっているとは思いますが、受験勉強は時間の長さではありません。
その前に質の確保が大事です。でも頭では分かっていても、周りが受験気分になると、時間を延ばす方向に考えてしまうわけです。そのほうが「やってる!」って気分になりますしね。しかし、それでは学力や偏差値は向上していきません。

けっきょく大学受験の勉強時間は、どのように考えたらいいのでしょうか?それは以下のようになります。

  • まずは2時間くらいから始め、質を最大化する
  • それで「足りない」場合に、少しずつ時間を伸ばしていく (この場合も質を確保)
  • 細切れ時間も活用する

まずは、あえて少ない学習時間から開始します。そして出題される教科を中心に勉強し、その時間内で完結させるようにします。制限時間がありますから、最大の集中力がしぜんと発揮されるようになります。もし、2時間以内ですべてが終わるとすれば、この問題にかんしては、それで解決ではないでしょうか?

ほかの人が平日や休日、祭日にどれくらい勉強しているだとか、平均時間はどれくらなのかなんて、気にする意味はないのです。ほかの人が5時間や7時間勉強しようが、あなたが2時間でOKなら、それを貫きましょう。

しかし、たいていは2時間の試験勉強では不足するものですから、3時間とか4時間、あるいはそれ以上になるに違いありません。しかし、まずは2時間の勉強を体験してみる。そして質を高めることから入り、それでも対応できない場合にのみ時間を伸ばす、ということが大事です。そのさいも、3時間や4時間といった決めた時間内で完結させるように、できるだけ学習の質を高めることを心がけていくことが、勉強方法の正解です。

勉強時間を集計することの無意味さ

大学受験の勉強時間を考えるうえで、どこまでが入試対策の学習なのか、迷う人もいるかもしれません。
学校の勉強の予習や復習は、受験の勉強時間に入るのかどうか。宿題の時間は?電車のなかでの細切れ時間は?などなど。

このように考えると、勉強時間を集計するのは大変です。
1日何時間の受験勉強をしよう、と考えるのではなく、夜は何時間頑張ろうというようにしたほうがいいかもしれません。たとえば、9時以降に3時間勉強しよう!などですね。

でも夜は早めに寝たほうがいいので、かならずしも勉強を連続させる必要はありません。
できれば夜に2時間くらい確保しておいて、足りない分は早起きして学習したり、そのほかの細切れ時間に学んだほうが効率的です。

大学センター試験を目指す受験生は、電車のなかやバスの待ち時間などにも、英単語帳で暗記作業をしたり、テキストを読んでいたりするものです。それらをあとから集計するのは大変ですよね?ですから大学受験の勉強時間はどれくらい必要か?ということを、合計値として気にするのはナンセンスといえます。

ちなみに東大に合格した人の多くは、机の前だけが勉強ではないという、共通した考えをもっているようです。電車の移動時間、ちょっとした隙間時間を有効活用することで、大学受験の勉強時間はいくらでも作り出せるものです。

大学入試試験を目指す勉強においては、やることがたくさんあります。
センター試験だと教科が多いですし、英語のヒアリングのトレーニングもあれば、社会科(地理、歴史など)、理科(物理、化学、生物)といった暗記科目に取り組む必要があります。また数学という論理的な学問もあれば、国語(現代文、古文、漢文)もあります。

これらをバランスよく勉強していくわけですから、かなりの時間が必要になるのは言うまでもありません。
しかし、人の勉強時間や平均値は関係ありません。たとえば睡眠時間にしても、ほかの人が5時間で平気だからといって、それをまねても寝不足になるのではないでしょうか。もし、あなたが9時間の睡眠で熟睡感を得られるのであれば、ほかの人が7時間でいいからといっても、9時間眠るべきなのです。

短時間勉強法のメリットとは?

受験勉強は質が大事です。6時間や8時間、あるいは10時間勉強することは「かっこいい」かもしれません。
しかし、「早く終わらないかな~」という気持ちで、過去問に集中できないとすれば、時間を伸ばす意味はありません。

一浪や二浪中の浪人生は、とくに「勉強の質」を考えなければ、試験の合格に直結しない危険があります。
1日中、時間があるからこそ、この「落とし穴」にはまりやすくなるわけです。また時間がたくさんあると、だらけてしまい、なかなか勉強に入れないことも考えられます。

それなら、まずはサクッと気軽に、午前中のうちに2時間くらい勉強してみる。それで気分が乗ってきたら、午後にでも、足りない分の勉強を追加すればよいのです。午前と午後に分けるのがいいと思います。その間に昼寝をはさむと、記憶の定着が促されるので、長期記憶になりやすくなるのでオススメです。

人は制限時間を決めることによって、大脳辺縁系にある扁桃体という部分が刺激されます。
すると記憶力が向上して、暗記科目も覚えやすくなるというメリットがあります。そのように日ごろから集中して勉強する習慣をつけておけば、本番の試験では緊張感に左右されることなく、難なく問題に集中できるのではないでしょうか。

しかも、短い時間内に集中して教科書や受験参考書を読もうとすると、しぜんと速く読むことになり、それが速読のトレーニングを兼ねることになります。長時間、だらだらと勉強していると、そのようにはなりませんよね?

とくにマークシート方式を採用している大学センター試験は、スピード勝負です。かなりの集中力と速読力が要求される試験ですから、日ごろから短い時間で集中して学習するクセをつけていきましょう。

とはいっても大学入試の学習は、多くの時間がかかるのがふつうです。
ですから、90分単位で区切って、休憩をはさみ、また90分勉強するというスケジュールを組むといいですね。あるいは人によっては、30分単位の勉強でもいいと思います。そのへんは睡眠時間と同じように、自分の集中力の持久力によって違ってきます。だらだらと連続して3時間とか勉強しても、集中力が低下するだけです。

細かく分けると、1回の勉強時間は短くなりますが、それを何セットか返せば1日全体としては長くなります。
長時間勉強したい人でも、細かく分ければ「メリハリ」ができて、制限時間を活用した勉強法のメリットを得られるのです。