独学の勉強方法とは?

独学で勉強といっても、大きく2つに分かれます。
あなたは、このどちらに当たるでしょうか?

  • 試験が控えているケース
  • 気ままに自分のペースで学習するケース (教養のため、生涯学習など)

後者の場合は、自分がやりやすいように進めていけばいいわけで、とくに問題はありません。つまり独学の勉強の仕方を探している人というのは、近い将来、なんらかの試験が控えているわけですね。

独学といっても、完全に一人で何かを学ぶことは不可能です。
たとえば書店で受験参考書を買ってくる。それにしたって、その著者に教わるわけです。そのように考えると、独学で勉強するという意味は、疑問がわいたときに、すぐに質問できるような環境にいない、ということを意味します。受験予備校や進学塾なら、講師や先生に、わからないところを質問できます。またネット塾やe-ラーニング形式の通信講座でも、多少のタイムラグはあっても同じでしょう。

しかし今は、インターネット環境が充実しています。何か分からないことがあれば、適切なキーワードの組み合わせで検索することによって、適切な回答が得られる時代です。ネット上には、専門知識をわかりやすく公開している人が多数存在するからです。

もう一つ、独学で勉強するということの意味は、試験の合格までレールが敷かれていない、ということです。
これが塾や予備校なら、運営者側が最適なテキストを与えてくれて、それに沿って授業を展開してくれます。ですから、こちらは授業にしっかりと出席して、予習や復習をやるだけでいいのです。また適当なタイミングでテストや模試を実施してくれたりするので、しぜんと実践力も養成されていきます。

ちょうど、サラリーマンと経営者の違いですね。サラリーマンは与えられた労働をこなせば、とりあえずは収入を得られます。しかし事業を起こして経営者になると、自分で考えて展開していかなければなりません。

その意味では、一人で受験勉強するということは、経営者のようなものといえます。自分で舵取りをしなければなりません。自分で書店にいって、最適な参考書を選ぶ。そして、試験当日までのスケジュールを立てて、毎日、淡々と計画に沿って実行していく。そのような自己管理能力が必要になります。

完全に独学一本ではなくても、夏期講習会や冬期講習会だけ参加してみたり、といった方法もあります。
とくに、試験直前の講習会だけでも参加すると、緩みがちだった気分が引き締まり、緊張感が高まるのでオススメです。

独学のポイントとは?

独学で勉強するということは、自分が、以下の3つの役割を果たす必要がある、ということです。

  • 塾運営者
  • 講師
  • 生徒

これは一人で事業を起こした人が、社長と中間管理職と生産者を兼ねることと一緒です。
予備校などに通えば、自分は「生徒」だけでいればいいわけです。しかし独学で受験勉強をしていくということは、試験日までのスケジュール管理や、どの参考書を、どのくらいのペースで進めていくかといったことまで、すべて自分で管理することになります。

そのため一人で試験を受ける場合は、自己管理能力が不可欠となります。
逆にいえば、自分を律することができる自信がある人は、独学でも十分やっていける、ということになります。

独学の勉強のポイントは、2つだけです。

  • 適切なスケジュールを立てる
  • 計画通りに淡々と実行する

たったこれだけです。
まず、目指す中学や高校、大学に合格するために、最適なスケジュールを立てる必要があります。極端にいえば、東大合格を目指しているのに、簡単なテキストばかりやってもダメということです。目的に合った難易度の「参考書」を選んだり、試験に合格するために必要な「勉強時間」を設定する必要があります。

そういった「適切な」受験計画が完成すれば、あとは誘惑をはねのけて実行あるのみです。
しかし、毎回毎回、勉強するさいに非常な努力が必要という意味ではありません。人は習慣化することによって、行動への敷居を低くすることができます。毎日、5時間の勉強をすることは、いっけん大変そうですが、1か月もすれば、それが習慣になります。当たり前になるのです。そうすると、5時間勉強することが大変ではなくなるのです。逆に、1日でも勉強時間を減らそうものなら、なんだかスッキリしなくなります。

多くの人が受験勉強へのモチベーションが続かないと悩んだりしていますが、それは勉強を長時間やったり、ちょっとだけやったりと、ムラがあるからです。つまり、まだ習慣化のレベルにまで達していないので、つねに顕在意識の力が必要となってしまうのです。習慣化するということは、潜在意識のレベルまで落とし込む、ということです。勝手にレールの上を進んでいけるのです。もちろん、いったん習慣化したからといっても、日々、見たいテレビ番組や、やりたいゲームを退ける「意識的なコントロール」は必要となりますが・・・。

気分転換の要素が不可欠

独学で勉強するというと、いっけん「気まま」なように思えます。
好きな時間帯に勉強すればいいし、学習時間の長さも自由です。だからこそ、ストレスがたまりがちともいえます。

東進ハイスクールや代々木ゼミナール、駿台予備校、河合塾などの予備校は、「通う」ことになるため、しぜんと足をつかって歩いたりします。これが「適度な運動」になりますし、いろいろなものが目にはいったり、帰りにちょっと寄り道したりといった「ひそかな楽しみ」があります。帰りは友達としゃべりながら帰ることもあるでしょう。

しかし独学となると、このようなことがなくなります。
どうしても孤独になります。家の中にこもりがちになります。そうなると運動量が不足するとともに、外出しないので、あまり見聞きしなくなります。その結果、心身ともに「くさくさ」してきたり、うつっぽくなったりする危険があるわけです。

だからこそ、独学で学習しようという人は、意識して、たまに外出したり、日々の生活のなかに運動を取り入れていくべきです。外を速めの速度でウォーキングするだけで、いろいろなものが目に入りますし、運動不足も解消できます。サッサッと歩くだけでも、足腰を中心とした全身の筋肉を活性化できます。とくに筋トレをしなくても、これだけで受験期間中の健康維持ができます。

ウォーキングのような有酸素運動を習慣にすることによって、全身の血行がよくなります。そうすると脳の血行までよくなります。脳の血流がよくなれば、当然、思考力や記憶力が高まります。外を歩くのが面倒という人は、室内をぐるぐる歩きながら英単語帳を勉強してもいいですし、ストレッチもオススメです。入浴してお風呂にしっかり浸かるだけでも、有酸素運動と同様の効果があるので、運動嫌いの人は、毎日お風呂に入るというのもいいですね。

独学だからストレスがたまらないと考えるのではなく、その逆を心配したほうがいいわけです。
その解消方法として、たまに外出してみたり運動することが効果的な対処法となります。また、1週間に1回くらいは、まったく勉強しないでお酒(アルコール)を飲んだり、遠出をする日を設けてみるのも面白いかもしれません。そのへんは「塾経営者」でもある、あなたが決めていきましょう。

あとがき

独学で勉強しようとしている人は、何も小学生や中学生、高校生、あるいは浪人生ばかりではありません。社会人が、仕事をしながら資格取得を目指すというケースもあります。たとえば行政書士や司法書士、弁護士、一級建築士、不動産鑑定士を目指す。そのほか宅建を独学で勉強してみたり、社労士(社会保険労務士)、簿記2級・3級、保育士試験、ITパスポート、医師、看護師、デザイン、プログラム、地方・上級公務員試験などなど、数多くの種類があります。資格試験のための予備校もありますが、今は書店へいけば専門の参考書や過去問が並んでいるので、本には困りません。自己管理能力に自信があるかたは、その本の著者と二人三脚で、「独学」してみるのもいいかもしれませんね。

そのほか語学を独学で、というケースもあります。英会話やトイック、トーフルを独学で突破するなどですね。英語のほかには、フランス語、韓国語、ドイツ語、イタリア語、中国語、ギリシャ語などがあります。語学を一人で習得するといった場合、ネイティブと会話することなく、読み書き、あるいはヒアリングだけでマスターしようということですね。教科別にいえば、物理や化学を独学で習得しよう、という人もいます。この場合は、学校での実験などをすることなく、書籍に書いてあることだけでマスターしようというわけです。

このように会話することなく、あるいは実験することなく、書かれた文章だけからマスターすることは十分可能です。今ではインタネットのyoutubeを観れば、実験の様子を見れたりします。また、いろいろな疑問点をネットの検索で解決できたりします。また「教えてgoo」のような質疑応答系のサイトで、聞いてみる方法もあります。また、専門の勉強サイトを公開している人に、メールで質問してみるのも面白そうです。また当サイトでご紹介しているようなマニュアルを参考にするという選択肢もあります。執筆者に質問もできるので、「プチ家庭教師」といった感じですね。