英会話の勉強のやり方って?

英会話の勉強というと、巷の英会話スクールが思い浮かぶかもしれません。
日本語で解説しながら、必要な箇所だけ英語を教えてくれるところもあれば、授業中はいっさい日本語を使用しないという徹底した教育システムを採用しているところもあります。なかには楽しくお料理を教えながら、同時も英会話もマスターしてしまおうという、画期的な英会話教室もあるようです。

いずれにしても英会話の勉強とは、脳内にあらたな「言語脳」ともいうべきものを作り上げるのですから、簡単にはいきません。1日というスパンでみても、それなりの時間を英語学習に費やす必要がありますし、それを毎日継続させて、数か月から半年は最低がんばることが必須といえます。

英会話の勉強方法としては、こちらから習いに行く英会話スクール以外では、ホームステイ留学という方法もあります。しかし費用や労力、手間がかかるため、誰もが気軽にできるわけではありません。
そうなると残された道は、自宅で、独学で英会話を習得しよう!という流れに落ち着きます。

何を中心にすえて学習するか

英会話の勉強をしていく場合、なにか軸を決めて、それを中心(幹)にして、学習を進めていったほうがいいかもしれません。たとえば英語学習の幹に据えるものとしては、以下のようなものがあります。このうちの、どれか一つを、とくに重点的に勉強していくわけです。そのほかの要素は、補佐的に学んでいきます。

  • ヒアリング
  • リーディング
  • スピーキング

まず英会話の勉強の仕方として考えられるものとして、ヒアリングがあります。聴き取り訓練です。
日本語でもいえることですが、相手の言っていることを聞き取れなければ、そもそも、それにたいして返答することができません。しかし相手が言っていることが分かれば、それにたいして返答できるはずです。

英語には日本語にはない、特有の発音のしかた(発声法)があるものです。日本人には聴き取りづらい周波数もあるようです。徹底的にヒアリングのトレーニングを積むことによって、そのようなものを無意識レベルでマスターするわけです。頭で考えていては、ネイティブとの実際の会話に対応できません。英語の音声に注意深く耳を傾けることを、ひたすら繰り返すなかで、ようやく身に付くといえます。

ヒアリングを英会話の勉強の軸に据えた場合は、そのほかにリーディング(読み)や文法といった「枝葉の勉強」をすれば、さらに英語力が磨かれていくことでしょう。ヒアリングのさいは、注意を向けて聴くことが理想ですが、料理やドライブをしながら何となく聞き流すことにも意味があります。前者は意識しながら学習する方法であり、後者は無意識に学習するやり方となります。

ホームステイや海外在住などでは、しぜんと英会話が上達していくことが多いですが、それは会話時に意識して聴くこと以外に、まわりから無意識のレベルで、どんどん英語の音声が耳に入力されてくるからでもあります。つまり英語の音声教材を聴くときは、2つのモードを使い分けることによって、ホームステイや海外に住んでいるのと同じような効果が得られるわけです。
ときには集中して聴き、ときにはスピードラーニングのように、何かをしながら聞き流しましょう!

リーディングやスピーキングという方法も

英会話の勉強法としては、英文を読んだり、発声練習を中心にすえる方法もあります。
まずリーディングですが、文章に書かれているものを読めるということは、それだけ文法力や語彙力がある、ということです。そうすると自然に、英語を聴くことや話すことにも通じていく、という考えです。

ただしリーディングのみの勉強だと、いつまでたっても英会話が上達していかない可能性があります。
ですから、あくまでリーディングを中心に据えつつも、同時に、多少はヒアリングやスピーキングもしてみるというスタンスが重要ではないでしょうか。

スピーキングに関しては、英字新聞や洋書など、書かれている文章を読む方法と、流れてくる英語の音声をまねるリピーティングがあります。前者はリーディングを兼ねます。後者はたとえ読めなくても、流れてくる音声をまねるだけですから簡単です。相手の音声に追随していくシャドーイングや、音声を止めながらまねるリプロダクションといったテクニックがあります。

そのほか英語の学習法としては、聴き取りに集中して、それを文字にして書いていくディクテーションといった勉強方法もあります。これはリスニングとライティングを兼ねる方法です。「任天堂DSの英語漬け」でも使われていますね。ただライティングというのは、「英会話の勉強」には、かならずしも必要ではありません。大学センター試験とか、そういった入試レベル、あるいは翻訳者などが行う勉強法となります。

最低限の英語力は必要

以上のように英会話の勉強は、何かを軸にすえて、それを徹底的にマスターする。そして枝葉として、そのほかの技能も習得していくというスタンスがいいと思います。そうしないと、どれも中途半端になってしまう危険があるからです。どの要素も、根底では「英語脳」につながっており、どれか一つの能力に傑出することで、英会話の能力の向上に役立ちます。

私は独学で英会話を勉強しようという場合、ヒアリングを中心にすえながら、つぎにスピーキング、最後の仕上としてリーディングをしてくことが効果的ではないかと考えています。とにかく、ひたすらネイティブの音声を聴くことですね。そのさい前述したように、集中して聴いたり、ときには、ただ聞き流すと効果的です。

ただし大前提として、中学英語レベルの英文法と英単語が必要となります。
最低限の単語や連語、構文がわからないと、いくら聞き続けても英語の上達は考えられないからです。
初心者が英語だけを聴いていても、そこから日本語の意味はけっして浮かんできません。しかし、ある程度の語彙力があれば、前後の文脈から「推測」することができます。

もしも英語の基本が全く分からないというかたは、市販の本を買ってきて、最低限の文法を学び、英単語を暗記することが大切といえます。高校レベルまでいかなくても、中学レベルで十分です。それさえできれば、ただ聞き流すだけという勉強法は、英会話の能力アップに役立つに違いありません。NHKのラジオ英会話講座も、基礎力を身につけるにはいいと思います。

なお海外ドラマや好きな映画を活用すれば、比較的簡単に英語を勉強できます。
内容がわかっている好きな映画の場合は、「この場面ではこう言っているな」と日本語訳つきで観ていることになります。初めてみる映画でも、字幕があれば、しゃべっている内容がわかります。そうなるととくに語彙力がなくても、文法力にとぼしくても、しぜんと英会話が上達していく可能性があります。ただ、もちろん中学英語レベルを復習しておけば、さらに効果的なのは言うまでもありません。

とくにDVDを借りたり、ストリーミングの動画配信を購入しなくても、ネットのyoutubeで検索すれば、海外の映画は出てきます。また、いくらでもネイティブが話している動画を、無料で観ることができます。