英語を習得する方法とは?

英語を習得するといっても、大きく3つに分けられます。

  • 英語の文章を読めるようになりたい
  • 英語が聴き取れるようになりたい
  • 英会話をマスターしたい

あなたは、この3つのうち、どれが目的でしょうか。目指す的がどれかによって、英語の勉強方法も違ってきます。もちろん、お互いは関連しあっています。たとえば文章を流暢に読めるということは、英文法や英単語に熟達しているわけで、そうなると英語のライティングやヒアリングにも好影響をあたえます。

また英語の音声が聴き取れるようになれば、リーディングにも、また英語の会話にもメリットがあるはずです。すべて「英語」という同じ言語なので、当然のことといえるでしょう。

英語の習得方法として一番理想なのは、いくつかのやり方を組み合わせることです。
巷では「ただ聞き流すだけ」といったキャッチフレーズの英会話教材が流行しています。もちろんヒアリング能力は、ある程度まで向上するでしょう。しかしヒアリングのトレーニングとともに、リーディングやスピーキングの訓練も並行して行えば、相乗効果(シナジー効果)が見込めます。

左脳と右脳の両方向から

英語の習得方法のメソッドには、大きくわけて3つの考え方があります。

  • 左脳的なアプローチ
  • 右脳的なアプローチ
  • 両方向からのアプローチ

英語をマスターするという意味が、読み(リーディング)なら、一つめの左脳的なアプローチが有効です。
自分の実力に見合った速度で文章を読めるからです。英単語や英熟語をひとつひとつ解析して、納得のいく速度で読めばいいからです。言語を担当しているのは左脳なのです。

また英文の読みにおいては、英文法が必須になります。
論理的な骨組み(前後の関係性、つながり)を考えながら読むので左脳的なアプローチ、つまり英文法的な思考が有効なわけです。ただ英文の速読という要素が入ってくると、右脳的な部分も必要になってきます。
左脳的思考では追い付かないからです。

大学センター試験とか、TOEIC、TOEFLといった英語検定では、両者のコラボレーションが必須といえます。
でも、個人的に英字新聞が読めるようになりたいということであれば、ゆっくり考えながら読めばいいわけで、左脳的アプローチだけで十分です。

英語を読めるようになりたいというかたは、中学英語をしっかりと復習することがポイントです。
中学で習う英文法や英単語を駆使すれば、たいていの英文は「何を言っているか」推測できるからです。

つぎに、英語の習得法として、右脳的なアプローチがあります。
これは「スピードラーニング」など、ただ聞き流すだけといった趣旨の英会話教材が相当します。また1日中、とにかく英語のシャワーを浴びるといったスタンスの英会話講座も、これに当たります。

意識的に聴こうとすると、それは左脳的、論理的な英語勉強法になります。
しかし、意識せずに無意識に聴こうとすると、それは右脳的であり、潜在意識レベルの英語勉強法となります。一部分の単語や文法にとらわれるのではなく、雰囲気やリズムのほうに注意を向けるとでもいうのでしょうか。音楽のように英語を聴くわけです。

また何かをしながらといったように、たとえ自分では聞いていないようであっても、潜在意識ではちゃんと音をとらえています。別にホームステイや外国旅行をしなくても、自宅でネイティブの音声のシャワーを浴びることによって、同じような環境を作り出せるのです。

オススメの英語習得法は、両方向からのアプローチ

左脳的アプローチにも右脳的アプローチにも、それぞれにメリットがあります。
右も左もわからない、アメリカやヨーロッパ人の赤ちゃんや幼児にたいしては、ただ聞き流すだけといった「右脳的手法」が有効でしょう。まだ論理的思考が未発達だからです。

日本人の中学生や高校生、ましてや成人した人が、幼児と同じような「右脳的手法」だけで勉強していくことは、はたして理にかなっているでしょうか。大人は考える力を持っているわけですから、その脳力を使わない手はありません。別のいいかたをすれば、ただ聞き流すだけという潜在意識的な勉強法だけではなく、英文法を駆使して、「意識的に考えながら」英語を習得すべきだということです。

大人が、右脳や潜在意識だけにたよった学習法をしていては、いつ英語をマスターできるか、わかりません。気の遠くなるような期間が必要かもしれません。しかし、論理的に英文法を学び、その方向からのアプローチも並行して行なっていくことによって、英語の習得は加速していくはずです。右脳と左脳つまり全脳を駆使することで、右脳だけの学習方法よりも、何倍も速く英語をマスターできる可能性があるわけです。

あとがき

最短で英語の習得をする方法は、本文で述べたように、両方向からサンドイッチにすることではないでしょうか。意識と無意識、つまり全脳を駆使して、全力で新しい言語を吸収していくということです。英語を習得するには、毎日行うことは当然といえます。1日でも休んでしまえば、感覚が鈍ることは、スポーツや武道の練習と同じです。ヒアリングはたとえ少しでもいいので、毎日継続することが大切といえます。英会話などの習得にかかる時間や期間は、人それぞれです。英語の基礎力がどれくらいあるかによっても違ってきます。

英語を映画によってマスターしようという試みがありますが、なかなか有効かもしれません。しかし、どこでもできる方法ではありません。たとえば通勤中に映画を観るわけにはいきません。そういったときは英語の音声だけを抜き出したヒアリングが役立ちます。ディクテーションやシャドーイングといった訓練法も、経験しておくといいかもしれません。

社会人が英語を身につけようとする場合、そんなに長時間とれるわけではないので、よけいに右脳と左脳の両方向からサンドイッチした英語勉強法が大切になります。時間がないから聞き流すことしかできない、ではなくて、時間があまりないからこそ、両方向から学習していくわけです。そのほうが早く目的を達することができるのではないでしょうか。