受験の心得について

受験の心得と一言でいっても、受験生の心の持ち方も大事ですし、親御さんの心構えも大切です。
受験生が落ちつこうとしているのに、周りの親兄弟が必要以上に緊張して舞い上がっていると、その緊張が伝播してしまうことがあります。ですから周りの人たちは、普段どおりの姿で接してあげることが大事じゃないかなと思います。

また中学受験、高校受験、大学センター試験など、いろいろな受験があります。
受験の心得は、そのどれにも通用します。もちろん働いている社会人のかたが、目指す資格試験を受ける場合にでも役立ちます。

受験者の心得といった場合、長い受験期間中の心構えという意味でもありますし、試験が差し迫った前日・当日の注意点といった意味合いもあります。このように、いろいろな意味を含むわけです。

入試の前日・当日の心得は?

前日は、もちろん十分な睡眠をとることが大事ですが、普段よりも早めに床に就くと、かえって寝付けなくなる可能性があるので、ふだんどおりに就寝しましょう。確実に寝付くためにも、前日は勉強はほどほどにして、就寝前には照明を落とします。また夕食は消化のおそい、脂っこいものは控えるようにします。

そして入試試験の当日は、朝食をしっかり摂ります。
とくに脳のエネルギー源になるブドウ糖を、炭水化物の形でしっかりと摂取しておきます。果物の果糖よりも、白米などの炭水化物のほうが、少しずつ血糖値が上がっていくので長持ちしやすいです。

昼ごはんの弁当は、やはり白米を主体に、炭水化物をしっかり摂るようにします。
また食べすぎると午後の試験に差し支えるので、腹八分目を心がけましょう。食べ過ぎた直後は、胃腸へと血液がよりいっそう集中するので、脳の回転が鈍る結果になります。昼食は、ちょっと物足りないくらいがよいのです。

また昼食後は、まとめノートをザッとでも見返してみて、脳にエンジンをかかりやすくしておきます。
脳の感覚をマックスに高めておく、という意味もあります。あとは緊張せずに、リラックスして全力を出し切るだけです。緊張したときは、大きく何回か深呼吸をすれば、すぐにでも落ち着いてくるものです。

ここからは受験生が、受験期間中に気を付けるべきことを解説していきます。

受験生が心がけるべきこととは?

受験の心得といっても、試験前日や当日だけ気を付けていればいいわけではありません。
心構えとしては、以下のようなものがあります。

  • 計画どおりに全力をつくす
  • 実戦慣れをしておく
  • すべの教科の感覚を研ぎ澄ます
  • 生活リズムに気を配る
  • 運動不足にならないようにする
  • 睡眠不足にならないようにする

簡単にまとめると、後から後悔しないように頑張りましょう、ただし健康に気を付けて!・・・ということです。
まず一つ目ですが、全力をつくすだけではだめです。周到に練られた受験計画をまず立て、それに沿った試験勉強が大切です。そうしないと、あらぬ方向に努力することにもなりかねません。空回りではなく、意味のある努力をしていくことが、受験の心得でもっとも大切なことです。そこさえ間違わなければ、あとはそれを補佐するような心構えになります。

2つ目の実戦慣れは、非常に重要な視点です。家で一人で勉強ばかりしていると、緊張感が薄れがちになります。そうすると本番の試験会場に行ったとたんに、周囲の雰囲気に圧倒されてしまって、本来の実力を出し切れないことがあります。

そういった事態を避けるために、何回か模試(模擬試験)を受けて「場馴れ」しておくことが大切です。
大学受験だったら、東進ハイスクールでも代々木ゼミナール(代ゼミ)でも、河合塾でも駿台予備校でもベネッセでも、何でもいいと思います。普段は自宅で、独学で学習するスタイルだったとしても、夏休みには夏期講習会に行ったり、試験直前には追い込みの講習会などに参加しておくと、実戦慣れに役立ちます。

すべての受験科目を均等に勉強することも大切です。
数学や英語が得意だからといって、そればかりをやっていると、その感覚は鋭敏に研ぎ澄まされますが、そのほかの社会科や理科、国語の感覚が鈍ってしまいます。普段から頻繁に使っている頭の回路は、試験問題に接したときに、すぐに反応することができます。どんなに不得意の教科であっても、毎日、たった5分でもいいので教科書を読んだり、問題集や過去問を解くようにしましょう。

生活リズムと体の健康

さて以上述べたことは、勉強内容にかんすることでした。
ここからは生活リズムと健康にかんする、受験の心得や心構えです。生活リズムは高校生なら、ふだんは学校がありますから、しぜんと朝型になると思います。問題は一浪や二浪中の浪人生です。時間が自由なぶん、自分で時間を管理しなければなりません。

一人で自由に生活していると、どうしても生活リズムが後ろにずれていって、夜更かししがちになります。
ただ夜型であっても、いつも同じ時間帯に起きて、同じ時間帯に寝る生活であれば、健康には悪影響はないといわれています。受験期間中は、すきな生活リズムでもいいのですが、問題は試験日が差し迫ってきたころです。

高校入試や大学入試は午前中からはじまるので、夜型のまま試験の当日を迎えることだけは避けるようにしましょう。人は起床してから、しばらくは頭が働かないのです。ましてや午前中は、夜型の人にとって普段ならまだ寝ている時間帯なわけですから、ますます頭の回転が鈍くなります。今は夜型生活の受験生であっても、いずれは、試験が近づいてきたら朝型生活に修正しなければなりません。修正する手間を考えれば、最初から朝型のリズムで受験勉強していったほうがいいかもしれませんね。健康にもいいですしね。

受験勉強をしていると、どうしても体を動かさないことが多くなります。そうなると体の血行が悪くなり、それが脳の血行不良にもつながっていきます。そうならないためには、休憩時間などを利用して、ストレッチしたり、筋トレしたり、踏み台昇降などの有酸素運動をしていくことです。体を動かせば、海馬が喜びます。海馬は記憶を担当している箇所であり、運動によって記憶力が活性化するわけです。

睡眠不足にならないことも、受験の心得として重要です。
生活リズムのところでも述べましたが、できるだけ朝型生活にして、夜中まで勉強しないほうがいいのです。睡眠時間をしっかり確保しないと、免疫力が低下して、風邪やインフルエンザにかかりやすくなります。そうすると受験勉強を中断することにもなりかねません。内科的な病気だけではなく、目(視力)や歯の健康にも気を配っていきましょう。通院することになると、それだけ勉強時間が削られてしまうからです。