受験勉強のスケジュール管理のコツとは?

受験勉強のスケジュールは、試験の合格を左右しかねない、もっとも大事な部分であり最初の部分です。
今では携帯やパソコン、スマホで、ソフトやアプリが出ているので管理がしやすいかもしれません。あるいは、アナログのスケジュール表や管理帳をつくったり、目に見えるように「箇条書きで」書き出してみるといいかもしれませんね。

最初にどのような受験計画を立てるかによって、その後の受験期間中にモチベーションを維持できるかどうか、どのくらいまで実力を向上させられるか、また実戦力をどこまで涵養できるかが決まってきます。
そして当然のことながら、最終の試験を突破できるかどうか、が決まります。

たとえば受験勉強のスケジュールを、自分の力量や性格を無視して、欲張って詰め込めば、いずれストレスが蓄積して行き詰ってしまいます。基本の教科書やテキストばかりの学習に終始していれば、いつまでたっても実践力や応用力がつきません。毎日復習する習慣をつけずに先に進んでばかりいると、最初のほうに学んだことを、どんどん忘れていってしまいます。そこで、中学受験や高校受験、そしてもちろん大学入試試験を突破するためには、上手なスケジュール管理の方法が必須となります。

  • 自分に適した最終目標を決定する (第一志望校)
  • それを実現するための、無理のない受験計画を立てる
  • 毎日、基本と応用をバランスよく勉強する
  • 毎日、からなず復習の時間を設ける
  • たまに模試(模擬試験)を受けにいく

もちろん、人によっていろいろな意見があると思いますが、とりあえずはこんなところではないでしょうか。
何かをなそうとするとき、まずは最終目標を決めるというのは定石です。東大だったり慶応、早稲田、上智、立教、関大、一橋、中央などなど、大学受験を目指すなら、第一志望校をまず決めるはずです。

目標は川の上流、試験の合格は海

目標を立てることは、川の上流に位置しています。
上流から汚い水を流せば、それは海を汚してしまいます。逆に上流から、絶え間なくきれいな水が流れれば、海にもきれいな水が流れ込みます。このように最初の目標設定は、最終の試験の合否を左右するほど大切です。

絶対に突破できる高校や大学を第一志望校に定めるのか。それとも、実力以上の学校を選択するのか。
最初の部分で、その後の受験計画が大きく違ってくるので、ここは慎重に決めましょう。自分の偏差値や模試の判定結果(A,B,C,D,E)を参考に、実力を見極め、決定することが大切です。

受験勉強のスケジュールを立てるさいに、もっとも注意すべきことは、けっして無理をしないということ。
ともすれば、あれもこれもと、詰め込みがちになるのが人情というものです。しかし、自分の集中力の持久力を無視して勉強時間を設定しても、長続きできない可能性があります。三日坊主で終わってしまう危険があります。

ですから受験計画を立てるときは、少し余裕をもって予定を組む必要があります。
そうすれば、ちょっと調子の悪いときや用事が入ったときなどに、うまく時間の調整をすることができます。
余裕をもって受験のスケジュールを組んでおけば、調子のよくないときに休憩時間にあてられます。

受験期間中にもっとも気を付けなければいけないのは、ストレスをためないことと、病気にかからないことです。慢性的にストレスをためると、免疫力が低下して病気にかかりやすくなるとともに、副腎皮質からコルチゾールというホルモンが出てきて、それが脳にフィードバックされます。

すると記憶を管理している海馬がダメージをうけることになり、記憶力の低下にまで発展する可能性があります。かんたんにいうと、じわじわくるストレスは記憶力を低下させてしまうのです。その意味からも、計画の詰め込みすぎは避けなければなりません。

勉強方法を工夫する

受験勉強のスケジュールを立てるさいには、ただ教科書を毎日4ページ読むといったような方法では不十分です。全体を俯瞰し、バランスよく進めていくことが大切です。

  • 復習と前進
  • すべての教科
  • インプットとアウトプット
  • 実力養成と実力試し

受験勉強においては、復習を忘れてしまうと、なかなか実力がついていきません。
人は覚えたことを、まずは1か月から2か月間、海馬というところに保管します。もしもこの期間中に、復習する頻度が低いと、海馬は「重要ではないに違いない」と判断し、記憶を消去してしまうのです。せっかく努力して勉強したのに、これではもったいないですよね?

また私立の高校受験なら国語、数学、英語といった教科があります。公立なら社会科と理科が加わる場合があります。大学センター試験も、それなりに多くの科目があります。もちろん、教科によって重要度は違いますが、できるだけ、すべての教科を毎日行うべきです。たとえ5分間だけという科目があってもいいので、とにかく毎日、学習するようにします。そうしないと得意科目と苦手科目という「むら」ができてしまいます。

また受験勉強のスケジュールを立てるとき、基本と応用の両方に目を配ることも大切です。
基本とは教科書や受験参考書を黙読して、ひたすらインプットする勉強。それにたいして応用とは、実際に問題を解いてみたり、出題された過去問に挑戦したりする、アウトプットの勉強です。いくら頭に知識が入っていても、それを目に見える形で答案用紙に書けなければ、中学・高校受験や大学受験は突破できません。
もちろん、社会人のかたが難関の資格試験を目指すケースでもいえることです。

最後に、実力養成と実力試しという観点からも見ていく必要があります。
実力養成とは、日ごろの自宅での受験勉強を指します。いっぽう実力試しとは、模試(模擬試験)で、じっさいに実力を判定する、ということです。家で勉強していると、試験の緊張感からは程遠くなる場合があります。
そうなると、いざ本番のときになって、緊張感から頭が真っ白になり、実力を100%発揮できない可能性があります。

そこで試験日当日までに、何回か実地訓練を積んでおく必要があります。
駿台予備校や代々木ゼミナール、河合塾、東進ハイスクールなどの受験予備校や進学塾に通っている人は、運営側で、そういった模試の機会を設けてくれます。

以上のように受験勉強のスケジュールを立てるときは、最終のゴールを目標に定めつつ、ストレスをためずに、しかも緊張感を維持していく。そしていっぽうに偏ることなく、全体を俯瞰してバランスよく実力をつけていくことがポイントになります。