勉強が難しいという人へ

よく「勉強が難しくて分からない」という人がいます。
これは、その人にとっては深刻な問題です。だって本当に分からないのですから、仕方ないですよね。

しかし、こうも考えることができます。
「誰だって基本をすっ飛ばせば、理解的なくて当然だ」と。

つまり勉強が難しいとか、分からないという人は、頭が悪いのではなく、「勉強のやり方が間違っている」、
あるいは「要領が悪い」ということになります。勉強方法で大切なのは、順序です。

  • まずは基本を身に着け、段階的に進めていく
  • いきなり難しいことから入らない
  • 概要を理解して、まずはイメージを固める

これは、じつはどれも同じことを言っています。
小学生であれ中学生であれ高校生であれ、勉強が難しいという人は、基本が身についていないうちから、難しい問題を解こうとします。基礎をすっ飛ばして応用が理解できるはずもないのです。

その原因としては、ちょっと油断して復習を怠ったために授業に置いて行かれたのかもしれません。
いずれにせよ、基本の部分で理解できていない箇所があるからこそ、「勉強が分からない」という結果が生じているわけですね。

これの対策法としては、教科書の最初に戻り、基本からやり直すことにつきます。
英語が苦手科目の、高1の人だったら、そのまま教科書の最初に戻ります。場合によっては中学英語にまで、さかのぼるわけです。高2、高3の人だったら、高1にまで戻ります。時間が許せば、やはり中学の英語から復習しなおします。中学校の英文法、英単語、英熟語・・・どこかで、つまづいているはずです。

目の疲れが原因のこともある

さて、とはいっても、勉強が難しいという人は、基本ができていないことだけが理由ではありません。
体の病気だったり、勉強に対する取り組み方自体に問題があることもあります。

  • 集中することが苦手
  • 勉強に面白みを感じていない

小学生や中学生の子供の場合、脳の神経伝達物質や目に問題があって、勉強に集中できないこともあります。それが原因となって、勉強の内容が頭に入ってこずに難しく感じるわけですね。とくに眼は要注意です。斜視や弱視、乱視、遠視などがあると、ふつうの子よりも目が疲れます。

近視というと、不利なイメージがあるかもしれませんが、実際には近視は勉強向きの目といえます。
近くを楽に見れるからです。それにたいして遠視の目は、近くも遠くもよく見えません。そのため、ほかの子供よりも目の疲れが激しく、集中できなくなる。その結果、勉強内容が入ってこなくなり、どうしても基本の部分を理解できないまま取り残されがち、ということになります。

もし子供が目を細めたり、見づらそうにしたり、斜めに見るようなクセがあるなら、すぐに眼科で診察をうけましょう。また、大人でも「隠れ斜視」という症状があります。ふだんは、きちんと見ているのですが、何かの拍子で目の位置がずれるため、非常に疲れて、眼精疲労や肩のコリなどにつながっていきます。

このように体の不調から、どうしても勉強に集中しづらくなり、その結果「勉強が難しい」と感じるようになったりします。この場合は、原因の病気や不調を治療することが不可欠です。

分かれば、勉強は面白い

勉強が難しいという場合、毎日の学習に面白みを見いだせていない、ということも原因のひとつです。
基本がわかると、新しい単元に進んだときに、しっかりと理解できます。階段を一段一段のぼっていくように、好循環に入っていきます。これが勉強ができる人のルートです。「わかる」と「面白くなる」ものです。

勉強自体に喜びを見いだしているときは、脳内で”ドーパミン”が分泌されています。
すると、それが前頭葉に信号となって送られ、勉強へのやる気を高めてくれるのです。

勉強が難しいと感じている人は、脳からベータ波ばかりが出ています。これは、いらいらしているときに出る脳波。ベータ波を、やる気に関係するシータ波に変えるには、勉強を好きになること。勉強を好きになるには、基本を理解して、積み重ねていくことに尽きます。ここで、先ほどの内容と関係してくるわけですね。

勉強が難しいという人は、ほつれた糸をほどいていくように、時間をかけて基本からやり直す必要があります。一朝一夕には、いかないでしょう。その分、ほかの人よりも時間がかかりますが、毎日努力していけば、かならずや勉強の基本がわかるようになり、楽しくなってくるものです。

あとがき

中学校の勉強が難しいという人もいれば、高校の勉強が分からないという人もいます。もちろん大学の勉強についていけない、という人もいることでしょう。薬学部の勉強が大変という人もいます。社会人であれば、資格試験を目指す場合などに、医療事務が難しい、公務員の勉強が理解できない、ということもあります。

ただ小学生の段階で勉強が難しいとなると、のちのち影響していくので、できるだけ早い段階で対処しておいたほうがよさそうです。小学校の勉強がわからないままで、中学や高校の課程が理解できる道理はないからです。

中学生に入ったとたん、勉強が難しく感じることはよくあります。英語という教科が加わることもあるでしょう。算数も数学に変わりますし、地理や歴史、公民の教科書も分厚くなります。中学になってから勉強が難しく感じだす理由として、脳の臨界期の移行もあります。子供のころは臨界期が知識記憶なので、暗記が得意です。しかし中学生にもなると、丸暗記が苦手になってきます。代わりにエピソード記憶を主体とした論理的思考が発達してきます。小学生時代と同じような勉強法を続けていると、それが通用しなくなり、勉強が難しいと感じることがあるわけです。そういったときは、「なぜ、そうなのか?」といったように、筋道立てて考えるクセをつけるといいと思います。