入試勉強のコツとは?

入試勉強といったとき、まず高校受験や大学受験といったものがあります。
そのほか小学校入学試験や中学受験といった、いわゆる「お受験」もありますし、大学院の編入試験などもあったりします。

入試とは、言うまでもなく「入学試験」の略です。
本当に入学するだけの学力を備えているのか?・・・それを筆記試験などによって「判定」する場といえます。ですから、いくら試験に合格できるだけの実力をもっていたとしても、試験日当日に緊張してしまって、実力を発揮できなければ突破できないわけです。その意味では、入試のための勉強のコツは、地道な実力養成とともに、模試や定期テストなどで場馴れして、図太くなっていくこと。この2つが大切といえます。

さて、入試の勉強自体では、どのようなことがポイントとなるのでしょうか?これには3つあります。
どれが欠けても、効率的な試験勉強にはなりません。看護学校や難関の資格試験、地方・国家公務員試験、各種検定を受ける場合にも共通する鉄則といえます。

  • スピード
  • 集中力
  • 忍耐力

入試とスピード

高校や大学センター試験のための入試勉強では、試験日というものが設定されています。
つまり、期限つきの勉強なわけです。それも短期間であることが多いので、悠長なことは言ってられません。スピーディーに教科書や受験参考書を読み進め、どんどん過去問を解いていって経験値を増していく必要があります。素早くこなしていかなければ、ライバルにおいて行かれかねません。偏差値を急上昇させるのも、スピーディーな学習だけです。

それでは、どうしたら早く学習を進めていけるのかというと、「急がば回れ」というように、まずは基本を押さえ、概略からマスターしていくように心がけていくことです。そして予習よりも復習に重点を置くようにします。

基礎の部分で記憶や理解ができないと、いつまでたっても次に進んでいきません。
基本ができていないと応用問題も解けないのです。その意味では、基本の部分にじっくり時間をかけることが、いっけん矛盾しているようではあっても、学習をスピーディーに進めていくコツといえるのです。

スピーディーな学習を心がけることによって、しぜんと概略から詳細へという、人間の脳のしくみにのっとった勉強方法になります。テキストを速く読もうとすれば、どうしても細かい部分は飛ばして、骨格部分、つまり概略だけを理解することになります。概略という地図を脳内にまず作り、そのあとに詳細部分に目を向けていき、暗記作業に入る。速く読むことによって、しぜんとこのような「右脳から左脳へ」という効率的な勉強の仕方が可能となるのです。

スピーディーに読みたいのは山々だけれど、どうしても読むのが遅くなってしまうという人は、速読術をマスターするのも一案かもしれません。人の2倍も3倍も速く読めるようになれば、それだけライバルを出し抜いていけるわけです。また速読法を習得しておけば、試験の本番でも、問題用紙を一気に読めるため、早く終えることができます。余った時間に、余裕をもって見直しをすれば、ケアレスミスなどを防ぐことができます。

入試と集中力

入試の勉強においては、集中力という資質は非常に重要です。
試験の本番では、限られた時間内で全力を出し切るべく、集中力が要求されます。それだけではなく、受験勉強時間中も集中力があったほうが、当然、能率的な勉強が可能になります。

浪人生の場合、「いくらでも時間が使える」という気持ちになって、ともすればダラダラと過ごしてしまい、勉強時間が夜にずれ込んだりします。これは集中して勉強できていないことと、やりたいことを先にやってしまうという生活習慣が原因です。だから勉強時間が膨大になり、夜型の生活になってしまうのです。

入試の本番や模試(模擬試験)では、集中力が問われるのですから、普段の学習の段階から、集中力を高めるという意識が必要です。ふだんから集中力を発揮する練習をすれば、本番でも、難なく集中できるはずです。そうすれば、周りの雰囲気に影響されずに、自分の持てる力を100%発揮できるようになります。

入試勉強で集中力を発揮するには、勉強時間を短く区切ることが有効です。
先ほど挙げた浪人生の例のように、時間がたくさんあると、どうしてもだらけがちです。しかし、たとえ時間がいっぱいあっても、意識的に時間を区切って学習することによって、集中して勉強できるのです。たとえば3時間あったとして、1時間だけ英語を勉強すると決めれば、かなり内容の濃い、つまり質の高い試験勉強が可能になります。

この場合、たとえ数学の問題を解いている最中であっても、1時間が経過したらスパッとそこで中断することです。そのくらいシビアにしなければ、集中力を発揮することにはならないからです。途中で終えることで、休憩時間後の第2セットのモチベーションも上がるはずです。人間というものは、できるだけ早く「不安定な状態」を脱したいと思うものだからです。

人がもともと発揮できる集中力というのは、それほど長くはありません。
脳科学的にも、せいぜい1時間、長くても90分程度だといわれています。試験時間が、だいたいこのくらいの長さに設定されているのは、人間の集中力の持続力を考慮してのことなのです。

入試と忍耐力

入試勉強では、高校受験であれ大学受験であれ、けっこうな勉強期間があります。
早めに始めると2年、短いと1年未満といったところでしょうか。そのあいだ、自分が決めたノルマを淡々と実行する必要があります。そうしないと計画どおりに進んでいかないからです。

ここでいう忍耐力とは、長いスパンでみて、毎日同じようなメニューを「飽きずに」継続していく資質をいいます。ですから、難問を解こうとして、何時間も考え続けるといったニュアンスではありません。前述したように、1回の勉強時間はむしろ短いほうがいいので、長時間考え続けることはオススメできません。

自分では考えているつもりでも、気づいたら別のことを考えていたりするものです。集中力が低下している状態で、いくら2時間とか3時間とか頭を悩ませていても、それは勉強とはいえません。

毎日同じ時間帯に同じ教科を勉強していると、それが習慣になり、1か月程度経過したあたりから、しぜんとこなせるようになります。それは脳内に、入試勉強専用の神経回路が形成されたためです。お酒を毎日飲んでいると、やめられなくなるように、勉強を毎日の習慣にしていると、同じ原理で「勉強がやめられなく」なります。しかし、これはいい習慣です。

このように習慣になってしまえば、とくに気張らなくても、しぜんと勉強へと入っていけるようになります。
しかし、周りには誘惑が満ちています。ときには、面白いテレビの特集やドラマ、ゲーム、漫画などを観たくなることもあるでしょう。それらが悪いというのではありません。そういったものは、「やるべきこと」を終えてからの楽しみに取っておけばよいのです。このへんの自己管理能力が、入試の勉強では必要になってきます。