浪人生の勉強法とは?

浪人生といっても高校を卒業したばかりの一浪の人もいれば、2年頑張っている2浪の人もいます。
そのほか弁護士の司法試験に落ちて、再度挑戦しているという資格試験の浪人生もいます。ここでは、基本的に「時間が自由な浪人生」の、勉強時間や勉強法について解説していきます。

浪人生が受験勉強をしていくうえで、ポイントとなることは以下に集約されます。

  • 早寝早起きの規則正しい生活
  • 習慣化されたノルマ
  • 上手な息抜き
  • 運動や食事の工夫

多少かぶっているところがあるかもしれませんが、注意点としては、だいたいこんなところです。

まず浪人生は、早く寝て早く起きる生活リズムを身につけましょう。
同じ勉強時間なら、地球の自転のリズムに合わせたほうが、ぜったいにはかどります。夜型生活でも、もちろん試験勉強できますが、本来は体温が低くなる夜中に勉強することになります。そうなると記憶の定着に問題が起きる可能性があります。

どうしても夜のほうにずれこんで、夜中に勉強することが習慣になるということは、時間をうまく使えていないからです。1日中自由だからこそ、やるべきことを早く済ませる。そして、やりたいことは、すべてノルマが完了してからにすれば、「早寝」が達成できるはずです。早寝は早起きにつながっていきます。

浪人生の勉強時間の平均を、よくネットの掲示板や2ch、ブログ、サイトなどで調べている人がいますが、これは個人によって違ってきます。集中して質の高い勉強方法を取っている人は、少ない勉強時間であっても試験に合格できるでしょう。しかし、赤本などの過去問を解いているように見えて、じっさいには、あれこれと好きな人とか恋愛に関することなど、「物思い」にふけっている場合は、たとえ1日6時間や7時間勉強していても、それでは内容の薄い学習になります。

たとえていえば同じ食べ物を摂取しても、各人の消化吸収能力によって、吸収の度合いが異なってくるようなものです。よく噛む習慣があるかによっても、また違ってきます。それと同じように、同じページを同じ時間かけて学習していても、集中力や理解力の度合いによって、身に付く程度が違ってきます。その小さな違いの集積が、やがて大きな偏差値の違いとなって現れるわけですね。

規則的なスケジュールと自己管理

浪人生の勉強法のポイントは、毎日、規則正しくスケジュールを組むことです。
毎日、同じ教科を勉強することです。その場合も、同じ順序で勉強することがコツです。いっけん単調のように見えますが、一度この習慣が身に付くと、とくに意識の抵抗を経ずに、すんなりと長時間、勉強を進めていくことができるようになります。数学の次は英語、その次は現代文というように決めておくと、しぜんとそのように、こなしていけるのです。社会科や理科も受験科目なら、それも毎日行なっていくようにしましょう。

浪人生は勉強時間にこだわりがちですが、それよりも「流れ」に注目すべきです。
上記のように、毎日同じ流れにすれば、それが習慣化するので、意識しなくても実行できます。むしろ普段と変わった順序でやろうとすると、違和感を覚えるようになります。注意すべきは、流れのなかに普段と違った息抜きを入れる場合。その息抜きが自分で決めたことならOKです。息抜きすることも大切だからです。

しかし、「今日はちょっと疲れたからyoutubeを観てみよう」となると、要注意です。それが毎日続くと、いつのまにか学習の流れがとだえて、そうした動画をだらだらと長時間見ることが「習慣」になってしまいます。このへんは自己管理能力に関係してくる部分です。

浪人生の受験勉強は、東進ハイスクールや代々木ゼミナール、河合塾、駿台といった受験予備校に通っている場合はそうでもないにしても、一人で学習する自宅浪人(宅浪)の場合は要注意です。自分の行動を制御し、やりたいこともコントロールしていくことが不可欠だからです。

やりたいことがあるからといって、感情が命ずるままに遊びのほうに流されていては、試験を制覇することはできません。アルコール(お酒)やゲーム、漫画、DVD、テレビなど、「時間を無駄にする誘惑」はたくさんあります。やりたいことがあったとしても、まずはノルマをこなす。それが終わってから、好きなことをするということが大事になります。そのほうが、やるべきことを終えたあとなので、不安なく楽しめるのではないでしょうか。

運動と栄養が受験を支える

浪人生は勉強だけが大事なのではありません。
受験期間中は、体の健康も維持しなければなりません。適度な運動と食事の工夫も不可欠です。とくに浪人生は、家の中に引きこもりがちになります。ですから休憩時間を利用して、適当な有酸素運動や体操、ストレッチを行いましょう!そうすれば血行がよくなるので、次の勉強時間を質の高いものにしてくれます。

また外出する時間を、1日のなかに必ず設け、ウォーキングを習慣づけるというのも一案です。
きれいな空気を吸って、外の景色を眺めて歩いてくれば、海馬の場所細胞も喜びます。海馬は記憶を司っている器官であり、場所を移動すると活性化する性質があります。つまり体を動かして移動すれば、海馬からシータ波が発生して、記憶力が高まるのです。もし自宅で机のまえに長時間、じっと座っていると、海馬の場所細胞が鈍ってしまい、それは記憶力の低下につながっていくことに・・・。

浪人生は、もしも一人暮らしなら栄養バランスにも気を付けなければなりません。
料理をする人はいいですが、しない場合はコンビニの弁当や外食で済ませることが多いかもしれません。そういったときは、たとえば牛乳や青汁、サプリメントといったものを追加すれば、不足している必須栄養素やビタミン、ミネラル、食物繊維を補うことができます。とくにケールの青汁がオススメです。クルミ、アーモンド、ゴマ、焼き海苔なんかもいいですよ。

そのほか、あまり食べすぎたり、カロリー過多になると、胃腸にばかり血流が回って、脳にあまり血液がいかなくなります。浪人生の勉強時間を質の高いものにするには、できるだけ腹八分目がよいのです。
そしておなかが落ち着いてきた1時間後くらいに、勉強を開始すると脳がうまく働くようになります。

また空腹の時間帯に学習すると、大脳辺縁系にある扁桃体が回転を高めます。ここは感情と本能が起こる部分といわれています。扁桃体が活性化すると、海馬が刺激されて、記憶力がアップします。おなかが空きすぎはいけませんが、適度な軽い空腹感は、扁桃体→海馬という経路で活性化が進み、記憶力や集中力を高めてくれます。

浪人生は、心寂しさやストレスの解消から、どうしても間食が多くなる傾向にあります。しかし、3度の食事をしっかりと摂り、しかも腹八分目にとどめる。そして間食はコーヒーや紅茶、ちょっとしたチョコレート程度にとどめる。そうすれば、ほかの時間帯は適度な空腹でいられますし、食後もすぐに脳に血流がいくようになります。その結果、勉強時間をより多く取れますし、その質も高まることになります。

あとがき

浪人生には、いろいろな悩みがつきものです。寮に住んでいる人もいますし、バイトをして自分で稼いで生活しなければならないケースもあります。仕送りがあるにしても、生計を立てるとなると、時間が自由な人ばかりではないわけですね。浪人しながら彼氏や彼女と恋愛している人もいることでしょう。そうなると、よりいっそう自分をコントロールすることが大切になってきます。デートの服装をどうするか?とかにかまけている場合ではありません。浪人とは再挑戦の立場です。それを思えば、服装に無頓着なくらいでいいのではないでしょうか?脳のワーキングメモリを、いかに恋愛に支配されないか。目指すべき第一志望校への受験勉強のほうに、いかに気持ちを向けていくかが大事になります。

そのほか就職○○、仮面○○、公務員○○などいろいろありますが、浪人生は勉強以外でも、いろいろ辛いことがあるものです。自由だからこその束縛といったらいいでしょうか。浪人生の親も大変でしょう。そういった家庭は、けっこうな割合になるのではないでしょうか。けっこな人数になるでしょう。また浪人する場合は、モチベーションを維持していくためにも、たまに模試(模擬試験)を受けに行くことも大切です。自宅で勉強してばかりいると、勘が鈍るというか、井の中の蛙になりがちというか、どうしても緊張感の糸が途切れがちになります。定期的に模試を挟むことによって、受験勉強への緊張感を維持していくことができます。夏期講習や冬期講習だけに参加して、本場の空気を味わってくるのもいいかもしれません。また、オープンキャンパスに積極的に足を運んで参加してみたり、そのほかのときでも、電車で志望校の大学まで足しげく通ってみるのも面白そうです。電車に乗っている間にも、英単語帳を読んで暗記作業はできますし、けっして無駄にはならないはずです。

もし同級生で浪人生の友達がいれば、心強いですね。いっしょに勉強するのもいいですし、一緒に図書館や自習室などにいってみるのもいいかもしれません。大学センター試験はマークシート方式を採用していることからもわかるように、スピード勝負です。時間があるからといって、自由ななかで勉強していると、時間に対する感覚が鈍るかもしれません。そこで、できるだけ時間制限を設けて受験勉強するという姿勢が大切です。人は制限時間をもうけることで、集中力が最大化されるのです。

浪人生の一日は、日の出とともに始まります。それこそ健康を害さずに、受験期間中を生き抜いていける生活リズムです。いずれにしても一浪や二浪することは、人生のよい経験です。高校や予備校、学習塾で課題を与えられる場合と違って、自分で参考書を選び、自分で時間のスケジュールを割り振り、淡々と実行する。自己コントロールが必要だからこそ、大変なところもありますが、のちのち、その経験は役に立つのではないでしょうか。