試験勉強で成果を上げるコツとは?

試験勉強は、中学生以上になると、かならず付いて回ります。
中間テストや期末テスト、そして、やがてやってくる高校受験の対策。それは高校生になってからも続き、やがて大学進学を考える人は、大学入試の学習をしなければなりません。社会人になって、転職や独立開業、あるいは教養のために資格試験を受ける場合も、試験勉強は避けては通れません。

試験勉強とは、「今時点では実力がない」けれど、練習とトレーニング、努力によって、合格するだけの力をつけていく「過程」といえます。その意味では、努力してスポーツでいい成績を上げることや、ひたすら腕を磨いてトップを目指す技芸と同じようなものです。

試験勉強でよい結果を出すためには、以下のことが必要不可欠です。

  • 方向性を間違わないこと
  • 十分な時間をかけて基礎力を養成すること
  • 実戦訓練も十分に積むこと
  • 自分はやりきった!という自信をもつこと

もちろん、そのほかにも細かな注意点はありますが、絶対にはずせないポイントは上記になるかと思います。

方向性を間違えないことの大切さ

大学センター試験であれ、地方・国家公務員試験であれ、そのほか医師、看護師、弁護士、司法書士、行政書士、税理士、弁理士など、いろいろな資格試験がありますが、そのどれにも言えることが、方向性を間違えてはいけない、ということです。

簡単な例でいうと、水泳がうまくなりたいのに、いっさい水に入らずに陸上だけのトレーニングに終始していては、けっしていいタイムは得られません。それが、いかに運動生理学の粋を集めた、近代的な筋力トレーニングであっても、です。これは極端な例かもしれませんが、たとえば警察官採用試験を受けようとしているのに、教員採用試験の勉強をしても始まらないわけです。方向性がまったく違っているので、たとえ全力で努力しても、合格はおぼつかないわけです。

試験勉強で結果を出すには、まずは、その試験に合格するために必要な力だけをつけていけばいいのです。
出題されない学科に関しては、無視してよいということです。大学受験の場合はとくに、どの科目が出題されて、どの教科が出ないのかを、はやめに把握することが大切になってきます。

高校受験の場合だと、私立は国語、数学、英語でいいので、私立に目標を定めれば、この3教科だけで済みます。そうなると、よりいっそうピンポイントで力を注げるようになります。反対に公立高校を目指すとなると、社会科と理科が加わるので、早い段階から周到な準備をしなければなりません。

基礎と実践は車の両輪

試験勉強にかぎらず、武道でもスポーツでも技芸でもいっしょですが、「基礎力という土台」があってこそ、さらなる飛翔が期待できます。高校受験を目指す中学生なら、小学校と中学校の全過程という基礎があってこそ、その上に築く「試験対策の学習」が意味をなしてきます。大学受験なら、さらに高校生で習う過程が加わります。

教科書に書いてあることは、最低限の基礎事項です。
ここをすっ飛ばして、いきなり難しい過去問や受験参考書に取り組んでも、基礎力が欠落していますから、なかなかうまくいきません。どうしても行き詰ってしまうことになります。それも、基礎力である「土台」の部分に問題があるからです。

学生さんにオススメしたいのは、夏休みや春休みといった長期休暇に、普段できないような「大がかりな復習」をするということです。英語の文法が苦手なら、うんとさかのぼって弱点の補強をしてみる。基本的な教科書やテキストを、もう一度読み返してみる。そうすることによって、その後、飛躍的に学力や偏差値が向上していく可能性もあるわけです。

試験勉強で結果を出すには、基礎的な学習だけをやっていればいいわけではありません。
試験本番は、受験生の実力をためされる「戦場」です。つまり実戦の場です。これを通過するためには、基礎を土台とした「応用力」と、試験会場でも物おじしない「場馴れした強さ」が必要となります。

ある程度基礎力がついたら、どんどん赤本などで過去問に挑戦していきましょう!
サラッと解くのではなく、何度も何度も繰り返して解いて、時間配分や問題の傾向などに慣れることが肝要です。これこそ実戦訓練だからです。

それとともに、模擬試験(模試)も、どんどん体験することです。
過去の問題集は家などで解くわけですが、臨場感というか緊張感が乏しい場合があります。実際の試験に模したものを経験しておくことが、本番で緊張しないポイントになります。管理栄養士であれ、ケアマネであれ、そのほかファイナンシャルプランナー、ITパスポートなどでもいえることです。

また進学塾や受験予備校に通うことで、つねに臨場感を味わうことができます。
独学では、なかなか緊張感を味わう機会がないものです。その意味では、一人で勉強している人は極力、模試を経験することが必須となります。

以上のように、方向性を間違わずに基礎力を養成し、実戦力をつけていけば、「あとは実力を100%出し切るだけ」という気持ちになれます。努力しきった人には、不安はありません。「自分はやりきった!」という自信こそが、試験勉強で結果を出すためのパスポートといえるでしょう。

あとがき

試験勉強はやる気が、なかなか出ないものかもしれません。やらなきゃいけない!とわかっていても、なかなか踏み切れないことも多々あったりします。それは、緊張しすぎるからともいえます。ですから、気軽に教科書を手に取り、ぺらぺらと眺めてみればいいのです。そうしているうちに、だんだん「勉強モード」に代わっていきます。勉強のモチベーションが出ないときは、本に手を触れるだけでいいのです。そこから入りましょう。これこそ、徐々に学習に入っていく「スロープ式勉強法」です。

試験勉強といっても司法試験のように超難関もあれば、もっと簡単なものまで様々あります。管理栄養士や社会福祉士、介護福祉士といったものは人気があります。試験があると、カレンダーを見ながら、「あと残り少ないな」と感じたりして、緊張感があるものです。このとき脳内では、扁桃体という部分が活性化しています。適度な緊張感なら受験勉強にたいして、よい作用をおよぼすのですが、あまり緊張しすぎると、勉強がはかどらないことになります。そうなると、あとがきの冒頭に記したように、分かっているけれど手がつかないということになるわけです。

緊張感を覚えながらも、できるだけリラックスを心がけることが、「適度な緊張感」を維持していくコツです。リラックスしすぎても、だらけてしまうだけ。ですから、ある程度、張り詰めた緊張感は必要といえます。そのへんの微妙なコントロールをしていくことが、受験勉強を乗り切るためには欠かせません。ときには休日をおもいっきり遊んで過ごしたりして、息抜きをはさみながら、上手に舵取りをしていきましょう!